うまいこと言えない

あとから後悔するやつ

ADHDの私が簿記3級に合格するまで。

f:id:kktu:20180215112853j:plain

はじめに

ほぼ日手帳の記事でも少し触れたように、私はADHD双極性障害の診断を受けている。

紆余曲折あったけど、今はコンサータと諸々の向精神薬を服用しながら日々を面白おかしく過ごしているところ。

心療内科の先生にも止められた簿記の受験、今までどうやって勉強してきたのか少し紹介してみるよ。

当たり前のことをさも自分が見つけたかのように書いてあるけど、誰かの何かの参考になればと思ってる。

 

なんで簿記なのか

ADHD注意欠陥多動性障害、どこを取っても簿記の世界にとってデメリットでしかないこの特性。

数え間違い、桁間違いなんて序の口で、電卓使ってるのに四則演算間違えたりなんか日常茶飯事。

2桁以上の足し算ですら嫌になるのになぜ受けたのか。

それはADHDの人ならきっと誰もが感じるであろうこえられない壁を、少し和らげてみたかったからだった。

別に簿記取ってそれでご飯食べていこうっていうわけじゃなくて、単に自分の限界がどこまでなのか、見定めてみたかったというだけの話だった。

あとまあ暇だったっていうのもあったけど。

ちなみに簿記に関しては、会計の仕事をしているわけでも、専門的な教育を受けているわけでもない。

ずぶの素人である。

 

基本的なところから考える

学生の頃は勉強がとにかく苦手だった。

苦手、というより勉強とは何をすることなのかが根本的によくわかっていなかったんだと思う。

いい歳して何言ってんだって話だけど、本当にわかってなかった。

「勉強 方法」など最強に頭の悪いワードで検索をしていくうちに、勉強とは「覚える→思い出す」の繰り返しだということがなんとなくわかった。

わかったからといってできるかといったら別問題で、とりあえずザックリ勉強のスケジュールというものを立てるところからはじめた。

 

スケジュールを立てる

まずは3級に合格することを目標に、試験日から逆算して1ヶ月単位で何をどこまで進めるのかを決めた。

計画性の無さがADHDの特徴なので、とにかくハードルを下げて、通常の3倍から5倍時間がかかるものと見て、予定を立てた。

私が受けようと思ったのは2017611日に行われる第146回の試験。

3級は2週間勉強すれば受かるだとか、素人でも1ヶ月もあれば受かる、とか言われている。

簿記の勉強を始めようと思ったのは2017年の2月はじめ、だいたい4ヶ月あった。

4ヶ月の間にする勉強の段階を、インプット、アウトプット、試験対策、と大きく3分割して、どれにどのくらいの比重をおけばいいのかを考えた。

教科書と問題集は手元にあった(何事も形から入る)ので、だいたい1冊につき1ヶ月かかるかなあと見積もった。

教科書(インプット)1ヶ月、問題集(アウトプット)1ヶ月、次の1月を試験対策の時間に充てるとして、残りの1ヶ月はこの時はあまり深く考えずに、余白としておいておくことにした。

実際に立てたスケジュールがこちら。

 

2

教科書を読む、教科書の章ごとについている練習問題を解く。

読むだけでは頭に入らないので、重要なところはノートに一字一句丸写ししたり、部屋の中をウロウロしながら音読してみたりする。

教科書に飽きたら解説講座の動画を見て気を紛らわす。

 

3

教科書と連動している問題集を解く。

とにかく思い出す作業。

間違えてもいいので最後まで解いてみる。

間違えた問題には印をつけて、後日もう一度解いてみる。

 

4

試験対策。

過去問や予想問題などを解く。

あんまり細かいことは教科書と問題集が終わってから考える。

 

とまあこんな感じでざっとスケジュールを立ててみた。

大切なのは、このスケジュールを完璧にこなそうと思わないこと。

仕事や遊びで進度が予定より多少遅れてしまっても、あまり気にしないことにする。

 

やってみた

スケジュール立てるのはいいけど実際やってみると結構難しい。

めちゃくちゃやる気になる日もあれば机に向かいたくない日だってあった。

それでも一度目安としてスケジュールを決めて、終わりを作ると精神的にやりやすかった。

 

やってて気がついたこと

最初は「1日に○時間勉強しよう」と、時間で勉強量を図っていた。

そうすると「今日は○時間しかできてない」だとか「○時間もやったのに全然理解できていない」とか、ちょっとしたことで不安になったり、プレッシャーを感じたりする。

一時期スタ○ィプラスというアプリで勉強時間を記録していたけれど、他のユーザーの勉強時間と理解度に追いつけず、なぜ自分はうまくできないのかと自分を責め、ヒステリックになりかけた。

そこで私は時間で勉強量を図るのではなく、ページ数で勉強量を図るようにした。

すると「どれだけ時間をかけてもいいから、今日は○ページだけやろう」とか、「今日は○ページもやったからあとは明日に回そう」など、自分を追い込まないように考えた。

こうすることで1日にどれくらいの量がこなせるのか把握しやすくなったし、変なプレッシャーからも解放された。

また、明確に終わりを決めることで、ADHD特有の過集中をコントロールすることにも役に立った。

 

2ヶ月が経った

3月も終わろうとしている頃、私はまだ問題集の真ん中のあたりを解いていた。

教科書の進みはまあ読み通りだったけど、思ったより問題集に時間がかかっていた。

思い出す作業は自分が予想していたよりもしんどい作業だった。

間違えると気が滅入るし、なにより苦手な問題は嫌いなのでやりたくない。

だからといって放っておくわけにはいかないので、嫌いな分野の問題はとりあえず答えを丸暗記するところから始めた。

 

苦手分野の対策

一度苦手意識ができてしまうと、なかなかぬぐえない。

苦手な問題が出る気配がすると、体全体がそれを拒絶し、前に進まなくなってしまう。

大げさかもしれないけど、本当にそうなのである。

問題集で時間がかかっていた原因のほとんどがそれだった。

そこで私は、苦手な問題が出てきたときはとりあえず答えを写すようにした。

あー、これ苦手だわー、と思った瞬間、すぐに答えを見る。

もちろんどうやってその答えになるのかをきちんと確認もする。

それを数回繰り返していくうちに、同じような問題はこうやって答えればいい、というルールのようなものが出来上がっていく。

そして気がつくとそれは苦手ではなくなっていた。

 

問題集まで終わった

問題集が終わると4月下旬になっていた。

試験まで約1ヶ月半、残りの時間は試験対策に当てようと思い、過去問と予想問題を集めた。

いろいろ買ったりもらったりしていくうちに、10回分くらいの試験問題が集まった。

試験日まで6週間、1週間のうち勉強ができそうな日は5日前後。

11回分やるとして、30回分解けるので、3周はできそう。

 

意気込んで試験対策を始めたはいいけど

解けない、まっっっっったくわからなかった。

教科書や問題集に書かれていないことが平気ででてくる。

あまりにもひどいので教科書の出版社にクレーム入れようかと思ったくらい(すみません)

最初の2週間はほぼ答えの丸写しで終わった。

 

完全に自信を失っていた

もうとにかく嫌だった。

問題見ても解説見ても全然頭に入ってこない。

これがいわゆるスランプというやつなんだろうか。

1週間近く、ろくに机に向かえない日々が続いた。

でも簡単な仕訳問題や、教科書に載っている基本問題は解くようにした。

 

いい加減終わらせたい

試験日まで残り3週間が切ろうとしていた時、私はもう簿記から解放されたくて仕方がなかった。

受かっても落ちても、結果はどうだっていい、とにかく心置きなく遊びたい。

でも後悔はしたくない、だからもう少し頑張ってみよう、そう思い始めた。

嫌々ながらも試験対策を再開させ、焦らずに自分の出来る範囲で勉強を進めた。

 

きっかけは些細なことだった

試験対策を再開させた頃、某専門学校で簿記の無料模試が行われることを知った。

無料!行かずにはいられない!

当日会場へ赴き、少しドキドキしながら模試を受けた。

結果は58点。

簿記は70点以上で合格、12点足りなかった。

12点・・・仕訳問題3問分・・・・

ここで謎の負けず嫌いが発動し、俄然勉強する気になった。

絶対に受かってやる、教材代や受験料を無駄にしてたまるか(貧乏性)

足早に自宅へ帰り、早速机へ向かった。

 

勢いづいたらこっちのもの

仕事が比較的暇だったというのも相まって、とにかく問題を解きまくった。

結果を表にまとめて、どこの問題に出題される範囲が苦手なのかも分析した。

繰り返し勉強することで成績はどんどん上がり、失われていたモチベーションも取り戻せた。

試験日の1週間前に行われる公開模試というのにも参加した。

結果は89点。

合格ラインに到達していた。

ここまできたら100点で合格したいという欲が出てきた。

残りの1週間、さらに根詰めて勉強した。

自分はこれだけ勉強ができたのか・・・

なんでもっと早く気がつけなかったんだろう・・・

 

試験当日

もう怖いものはなかった。

まれに出題される変な問題が来ない限り、大丈夫だと確信していた。

むしろ早く済ませたい、そう思っていた。

試験問題は比較的簡単なものが出たので、早めに解き終わってしまった。

試験会場を後に、よく分からない疲労感と達成感で、駅のホームの椅子でしばらく放心していた。

 

合否速報、結果

合格してしまった。

嬉しさよりも安堵感が勝ってしまい、結果を見て大きなため息をついた。

後日送られてくる合格通知と証明書で、90点取れていたことがわかった。

満点ではなかったけど、納得の範囲だった。

 

まとめ

ADHDでも簿記は受かる。

もちろんそれぞれ特性はあるので、みんな確実に受かる!というわけではないが、不得意なものでも自分の特性を理解して、それにあった方法であれば、ある程度なんとかなるんだなという自信につながった。

気合いとか頑張るとか努力するとか、そういうものは大嫌いだけど、勉強というものがどういうものかわかったし、知らないことを知れたのはとても大きかった。

 

これからどうするか

3級に受かった。

じゃあ2級行ってみる?

それはまた別のお話。

マンダリンオリエンタルホテル東京のアフタヌーンティーに行ってきた

はじめに

f:id:kktu:20180209130736j:plain

今回利用したのは、一休で予約できる平日12時からのカウンターの席のプラン。

窓際の席はソファの席で、東京の景色を楽しみながら、ゆったり過ごす事ができる。

カウンターの席は窓に背を向けて座るので、景色も楽しみたいという方は窓際席確約のプランを予約するといい。

 

 

飲み物

f:id:kktu:20180209131011j:plain

メニューの写真を撮り忘れたので他のブログなどを参考にしてください笑。

ルピシアの茶葉を中心に結構な種類があった。

マンダリンオリエンタルオリジナルブレンドのお茶もとても美味しかった。

いろんなところで言われてるけど、カップ提供なのが本当に嬉しい。

ついつい調子に乗って飲み過ぎてしまう。

紅茶だけでなく、コーヒーのメニューもいくつかあった。

 

セイボリー(1段目)

f:id:kktu:20180209130943j:plain

ポークハムとチーズ ハートスタイルサンドイッチ

後ろに隠れて見えないけど、ハートの形が可愛らしいサンドイッチ。

普通のパンにハムとチーズが挟まれているのかと思ったら、ハムが練りこまれているパンに、チーズが挟まれていた(ような気がする)。

軽めのサンドイッチかと思いきや結構重めのサンドイッチで、このサイズで丁度いいなあと思った。

 

ガーデンフラワーとミニケッパーのタルトレット

手前の草がぴょんぴょんしてるやつ。

見た目が青臭そうに感じるけど、丁度いい野菜感(どんなだ)でチーズの味もしっかりしていてとても美味しかった。

一口で食べるのがもったいないくらい。 

 

春野菜のベリーヌ ブロッコリークリーム

ガラスの器に入ってるやつ。

こってり系なのかなと思ったら以外とさっぱりしている。

ベリーヌって一体なんだ。

 

スモークサーモンのフリボリテ

しっかりしたスモークサーモンで感動した。

下のお芋みたいなやつがなんなのかよくわからなかったけど、美味しかった。

 

ヨーグルトフレッシュパールとフレッシュグリーンピース

あまりヨーグルトが感じられなかったけど、グリーンピースの爽やかな香りが楽しめた。

平たく言えば植物の青々しい香りがした。

 

 

スコーン

f:id:kktu:20180209131045j:plain

スコーンは別のお皿で温かいものを提供される。

おかわり自由。

クロテッドクリームと苺のコンフィチュール(粘度の低いジャム)とレモンカードがついてくる。

レモンスコーン

手前のスコーン。

あまりレモンの香りがしなかった気がするけど・・・

これ普通のスコーンなのでは・・・?

私の味覚が鈍感なだけか・・・?

スコーンとしてはとても完成度が高いと思った。

ふわふわ系のスコーン。

 

ゴーダとグラナパダーノチーズスコーン

奥のスコーン。

ふんわりチーズの香り、かといってジャムやクロテッドクリームに合わないかと言ったらそうではない。

調子に乗ってレモンカードをたくさんつけて頬張った瞬間、カウンターの向こうにいるスタッフと目があった。

恥ずかしい。

 

 

 

プティフール(2段目)

f:id:kktu:20180209131113j:plain

ポム・ダムール

赤いリンゴの形をしたやつ。

お皿からどうアプローチしていいか迷った。

リンゴの味は薄め、さっぱりしていていくらでも食べられてしまいそう。

 

苺のタルトレット「キューピッド」

見たまんまの名前、見たまんまの味。

久しぶりに苺食べた。

 

レモンとバジルのパンナコッタ

ガラスの器に入った薄黄色のやつ。

レモンとバジルの組み合わせに驚いた。

レモンの酸味とほのかな苦味にバジルの香りが合わさって、とても美味しかった。

 

 

プティフール(3段目)

f:id:kktu:20180209131132j:plain

パッションフルーツとパイナップル バニラのシュー

ギリギリ一口に収まらないサイズ。

食べ応え十分、満足感高い。

(ごめんあんまり感想が思いつかない)

 

 ピスタチオとカシスのマカロン

見た目完璧、可愛すぎる、なにそのお花、ずるい。

味は・・・あれ・・・割と・・・普通・・・・?

いやもしかすると普通よりも・・・

いやいや、次があるよ!そんな時もあるよ!

カロンでした!

 

チョコレート・マルキーズ

手前のハートの飾りが乗っているもの。

小さいながらも濃厚な味、最後の締めにふさわしい。

 

 

ハード面

落ち着いた内装でカウンター席もゆったりしていて、とてもよかった。

紅茶のおかわりも丁度いいタイミングで聞きに来てくれるので、パサパサの口をもごもごさせながらティーカップの底を見つめることもなかった。

2時間制とあったけれど、飲み物のラストオーダーを聞きに来てくれるだけで、特に急かされることもなく、のんびり過ごす事ができた。

利用した時間帯もあるけど、あまり敷居が高い感じでもなく、かといって大衆的かと言われたらそうでもない、適度な緊張感が保たれた空間で、とても居心地が良い。

今回はバレンタインっぽい内容だったけれど、季節が変わったらまた行ってみたいと思う。

 

 

 

おまけ

割と有名な話だけど、マンダリンオリエンタルホテル東京38階のお手洗いはすごい・・・

特に男性用トイレは・・・笑

ほぼ日手帳を買った

ついに糸井○里に魂を売った。

いやそんな個人的な事はどうでもいいんだけども。

とっくに年も明けて2月になろうかというとても微妙な時期に、ロフトで衝動買いしてしまった。

しかも去年の年末に2018年の手帳をすでに買っているというのに、買ってしまった。

 

手帳は今まで何冊も買っては最後まで使い切れずにいた。

まともに続いているのは、大学生の頃に不本意ながら買った無地のモレスキンノートにチケットの半券や、気に入ったステッカーなどのスクラップ帳のみ。

ブログだってこのとおり続かないのに、なんで突然ほぼ日手帳を買ったのかというと、バレットジャーナルという存在を知ってしまったからだ。

可愛いマスキングテープやシール、イラストを添えて、綺麗なコラージュで手帳を埋め尽くす。

そんなふわふわしたものに憧れていた。

しかし私は何を隠そうADHD、細かい作業や表を正確に書くのがとんでもなく苦手な上に、そんな事を毎月毎週やってたら気が狂いそうになる。

そんなの続くわけがない。

でもなんかやってみたい。

そこでたまたまロフトで目に付いたほぼ日手帳を試してみる事にした。

予定を管理するのに11ページは割と使いにくいのではないかとか、1ページ埋めるのは大変ではないかとか、いろいろ不安はあったけど、悶々とするのであればいっそ試してみればスッキリするじゃん、と思って買ってみた。

 

私が買ったのはオリジナルサイズ(A6)の月曜始まり。

んで、今使い始めて5日が経っている。

とりあえず三日坊主は回避できている。

5日間使っていろいろな事がわかってきた。

その日のやることや予定が1ページに収まるので、割と便利な事に気がついた。

文庫サイズなのでページを埋めるのは苦ではないし、なにより持ち運びが楽。

そしてとにかく使い続けられるようにあらゆるハードルを下げた。

・使う筆記用具は黒のシャーペン1本にする。

・ボールペンは消せない上に裏写りしたりするので使わない。

・印刷してある方眼はあまり気にせずガシガシ書く。

・イラストやコラージュは私にとって結局時間の無駄なので好きな人にやらせておけばいいと割り切る。

・とにかく自分のそばに置いて、自宅でも出先でも手帳を開くという習慣をつける。

・何も書く事がなくても手帳を開く、眺める。

これだけハールドルを下げておいて、続かなかったらその時はその時と思う事にする。

いつまで続くかわからないけど、とりあえず今日ブログを更新した事は手帳に書いておく。

資生堂のメイクレッスンに行ってきた。

(やっとブログらしい内容が出てきた。)

私は見た目のことに対してあまり頓着がない。

家にいるときは常に寝まきに近い部屋着だし、仕事以外で出かけるときはすっぴんの方が多い。

服だって母のお下がりやユニクロばかりで、靴やカバンはほとんどが貰い物や選んでもらったものだ。

買い物だって自分で選んで買ったものは必ずと言って良いほどタンスの肥やしになる。

要するに全体のバランスをとりながらファッションの取捨選択がものすごい下手なのである。

でも服や靴は選んでもらえるけど、メイクは自分でなんとかしなくてはならない。

今まで誰にも教わらず、なんとなく自己流で適当に済ませていたメイク。

自分がやっているメイクは本当にこれが適切なのか、そんなモヤモヤを抱えたままアラサーになり数年が経った・・・

とにかく、そんな私がプロのメイクレッスンを受けてきた。

大まかな流れや感じたことなどを簡単にまとめてみようと思う。

 

◯前日まで

1週間程前に偶然空きがあるのを発見し、数分間ものーすごく悩んだ挙句、予約を取った。

私が予約したコースはゴールデンバランスメイクアップレッスンという9015000円のもの。

い、いちまんごせんえん・・・お気に入りのお寿司ランチが5回分・・・

ま、まあ今年私頑張ったし?自分へのクリスマスプレゼント的な???と、予約を取ったあとから自分を納得させるよくという分からない精神状態になる。

そしてメイクレッスンの3日前になると資生堂銀座から登録した電話番号に電話が来る。

予約の確認と、現在1階が改装工事中のため入り口が少し違ったところにあるという説明、予定時刻の10分前に4階のカウンターへ直接来るように、という内容の案内だった。

前日の夜には眉毛を整えたり、顔の産毛を処理したりそれなりの準備はした。

やりすぎて若干剃刀負けしたところもあった・・・

 

◯当日

予約時に送られてきたメールには「普段通りのメイクをしてお越しください」と書いてあったので普通のメイクをする。(剃刀負けも落ち着いてきたのでホッとした。)

予定の時間は昼過ぎだったので、午前中に銀座で野暮用を済ませ、適当にお昼を食べて資生堂へ向かった。

改装が始まる前、1階と2階の香水コーナーは昔何度か見に行ったことがあったが、それより上のフロアには行ったことがなかった。

正面玄関ではなく、建物の横のエレベーターから直接4階へ向かう。

特にわかりにくい場所に入り口があるというわけではないので、よほどの方向音痴でない限り迷わないとは思う。

4階に上がると改装中の場所で販売していた商品も4階で扱っているようで、他のお客さんも何人かいた。

ほとんどが外国のお客さんで、商品が陳列されているフロアは様々な言葉が飛び交っていた。

カウンターで名前を伝えると、とても綺麗な女性のスタッフが予約の確認をしてくれた。

1時間半と長丁場のコースなので、事前にお手洗いを済ませ、専用の個室へ案内される。

ここで今回のメイクレッスンをしてくれるビューティーメンターという方と対面する。

受付の女性も素晴らしく美しい人だったのだが、このビューティーメンターという人は、とにかく上品の塊のような人だった。

どれだけ褒め言葉の語彙をもってるの、というほど褒めるのが上手で、私のような口下手なコミュ障でもすごく丁寧に、人として扱ってくれた。

さすが15000円払ってるだけあるなあと思う瞬間である。

案内された個室は、白を基調としたとても綺麗な部屋で、平たく言うと、おしゃれで清潔感のある楽屋のようだった。

荷物を壁のクローゼットに預け椅子に座ると、白い厚手のタオルのようなひざ掛けをかけてもらい、個人情報の取り扱いに関する同意書と、簡単な問診表を渡される。

問診表は、今日はどんなことを教わりたいのか、普段どんなメイクをしているのかという簡単な内容のものだった。

ほとんどが選択方式のもので、気軽に答えられる。

一通り答え終わると、最初にメイクをした状態の写真を1枚撮る。

その後丁寧にメイクを落としてもらい、すっぴんの状態で写真をもう1枚撮る。

そしてそのすっぴんの状態の写真を資生堂が開発したゴールデンバランスにどれだけ近いか、という分析に使う。

分析によると、どうやら私は若干目が離れていて、口の幅が狭い、という結果が出た。

結果に基づいて、メイクでどのようにカバーすれば、このゴールデンバランスに近づけるかという解説をしてもらう。

これが結構詳しく丁寧に教えてもらえるので「なるほどなあ」と思うところがいくつもあった。

一通り解説が終わると、早速メイクレッスンに入る。

この時点ですでに230分程時間が経っていた。

普段絶対に手が出なさそうな化粧水や乳液で、普段絶対にできないようなスキンケアをしてもらう。

そしてこれが終わると信じられないくらい肌がぷるっぷるになる。

やっぱ高い化粧品ってすごいわー!!!ってなる。

メイクの工程はベースメイク→眉→アイメイク→リップ→チークの順で行われた。(たぶん)

普段と違う方法のメイクなため、パーツが完成するごとに、思わず「おおー」という言葉が出てしまう。

基本的に半分をビューティーメンターさんにやってもらい、それを真似してもう半分を自分でやるというスタイルでレッスンは進む。

ある程度失敗しても、ビューティーメンターさんがカバーしてくれるので安心してメイクすることができた。

たっぷり1時間近く使い、フルメイクの工程を教えてもらう。

メイクの内容や技術は、そんなに難しいものではなく、むしろ普段メイクをするときに取り入れられやすいような内容のものばかりだった。

私が特に参考になったのは眉の書き方で、眉の部分ごとに筆の動かし方を変えて、自然な眉に仕上げていくビューティーメンターさんを見て、思わず「ボブかよ・・・」と思った。

メイクが完成すると、その顔の写真を1枚撮る。

その場でビフォーアフターの比較写真を印刷してもらい、今回のメイクレッスンの内容を細かく専用の用紙に書き出してもらう。

私は驚くほど記憶力が弱いので、正直今回のメイクレッスンを録音でもしておこうかと思っていたが、そんな心配は不要なほどに細かく書き出してくれるのでとても助かった。

この紙を壁に貼ってこれから毎日、それを見ながら化粧したいくらいだ。

最後に、今回使用した化粧品のブランド、品番をカタログに書き込んでもらい、レッスン終了。

出口までいろんな美女に頭下げられながら退店する。

 

◯総評

正直少し値段が高いと思った。

他にこういったサービスをしているところがあまりない、というのもあるけど・・・

破格!!コスパ良い!!万歳!、というわけではなかった。

だけど得るものは大きいし、普段のメイクの見直しにもなると思う。

そして何よりスタッフの質が非常に高い。

こんなアラサーのちんちくりんみたいなやつがオドオドしながら行っても嫌な顔一つせずにむしろ歩み寄ってくれるし、ほんの些細な長所を引き延ばしてとても褒めてくれる。

どんだけ褒めてくれるの、ってくらい褒めてくれる。

神様かよ。

それと個室なのが良い。

以前西◯池袋のメイク◯ップステー◯ョンに行ったことがあるが、入り口の人通りの多い場所のすぐ側で行われるため、あまり落ち着いてメイクするようなところではなかった。

あれはあれで気軽でいいけど、その点こちらでは個室で気兼ねなく、ゆっくりメイクを習える、というのがとても良かった。

また個室だからといってセールスなどは一切なく、買わないと帰れないなどという雰囲気も全くなかった。

あとは予約の倍率が高すぎる・・・というところさえ乗り越えられれば非常に満足度の高いサービスなのではないかと思った。

メイクに関するモヤモヤの答えが見つかる、それだけでもこの金額を払う価値はあった。

いやー!もー!資生堂ありがとう!ちょっとコー◯ーに浮気してたけどやっぱこれからも資生堂使うね!!

さて、早速明日はマツキヨにでも行こうかな・・・