簿記三級に独学で合格したとき使っていた教材など
はじめに
合格したのは、もう1年近く前のことだけど、ざっくり紹介してみたいと思う。
三級の範囲も改定されるそうだけど、改定前に受験する人前提での教材を紹介するつもり。
教科書編
まずは教科書について。
私は何年か前に「○日間でうかる!簿記三級」的な本を買って挫折している。
当時は「資産・・・?費用・・・?勘定科目・・・?」なレベルだった。
とりあえず一番文字が少なそうでカラー刷りでわかりやすそうなものを書店で探した。
それがこちら。
この教科書は簿記初学者にわかりやすく書いてある。
勘定科目ひとつひとつを解説していて、専門用語を全く知らない人でも何度か読んでいくうちに理解できるようになりやすい。
「です」「ます」調で文章が書かれているのでとても読みやすい。
フルカラーで細かい図解もあり、本当にイチから簿記を勉強するのにはとてもオススメの教科書だ。
デメリット
優しすぎて逆にわかりにくい。
少しでも簿記に触れたことがある人にとっては、あまりにも細かく説明されすぎていて、わかりにくい(と言われた)。
また巻末の問題集が、いきなり本試験レベルに近い問題が載っているので、教科書の基本問題を解いてから突然巻末の問題集を解くと、確実につまづく。
総評
簿記初学者にはオススメ。
私は本当にイチからのスタートだったので、この教科書は非常に重宝した。
もっと効率よく、ササっと勉強したい人には、「スッキリわかるシリーズ」や、「簿記の教科書シリーズ」などが使いやすいと思う。
問題集編
教科書でインプットを済ませたら、次は問題集でアウトプット。
「サクッとシリーズ」を使っていたので、単純に同じシリーズの問題集を買った。
メリット
この問題集は前半と後半でわかれていて、前半は問題集、後半は解説集に分かれている。
解説集は取り外して使うこともできるので、2つのページを同時に見ながら学習をすることができる。
他の問題集と比較したわけではないが、収録されている問題数もかなり多く、やりごたえもある。
デメリット
くどい。
いわゆる「簿記語」というものに初めて触れる人にとっては、かなりイライラするところもあるが、本試験問題に挑戦するためには必要な工程なのではある。
だけどたまに問題集を投げたくなる時もある・・・
それと後半の解説集の部分が教科書とほぼ丸かぶりなので、少し損した気分になる。
総評
「サクッとシリーズ」の教科書を使っている人は別に合わせてこの問題集を買う必要はあまりない。
ただ揃えないと気持ち悪い!という人は買ってもいいかもしれない。
逆にある程度簿記のことを知っていて、改めて3級を受験する人には、これ1冊で事足りるかもしれない。
試験対策の前に・・・
勝手なイメージだが、簿記を勉強していて一番つまづきやすい段階は、試験問題を初めて解いた時だと思う。
私は問題集を終えてすぐに過去問題を解いてしまい、散々な結果に少しスランプに陥ったことがある。
そこでオススメの教材がこれ。
メリット
この教材は、問題集レベルの問題と、本試験レベルの問題の中間くらいの難易度の問題がたくさん収録されている。
そして穴埋め問題のように、1ステップずつ解説をしてくれているので、とてもわかりやすい。
デメリット
結構な厚みの本に直接書き込むため、使い勝手が悪い。
また、回答用紙も一緒になっているので繰り返し解くことができない。
総評
私は好きな類の教材。
比較的効率よく復習ができるので、再受験者にもオススメしたい。
ただこれも、必要ないと言われてしまえば必要のないものである。
本試験対策
ついに最終工程の本試験対策。
試験前の2週間〜1ヶ月くらい前からはじめると安心。
私が購入したのはこの試験問題集。
注)このリンクは第149回の試験に向けて作られた問題集です。第150回のものが発売されたらリンクを貼り直します。
メリット
4回分の予想問題が収録されているこの教材。
完璧に範囲をカバーできているかと言われればそうでもないけれど、解説や下書き用紙のサンプルも載っているので、効率よく試験問題を解けるようになる。
巻頭の仕訳問題の単語帳も、スキマ時間に復習ができるのでとてもいい。
デメリット
試験範囲を完璧に網羅しているわけではない。
近年の出題傾向を元に、予測された問題が中心に載っているので、3級の範囲を完璧にマスターしたいという人には向かない。
総評
効率よく試験対策をしたいならオススメの教材。
あと単語帳のオマケもついてるし・・・笑
試験範囲を満遍なく対策したいなら、こちらの教材の方がオススメ。
注)このリンクは第149回の試験に向けて作られた問題集です。第150回のものが発売されたらリンクを貼り直します。
最後に
ざっくりだけど、私が実際に使ってきたものを元に、オススメの教材を紹介した。
あくまでも私が使いやすいと思った教材なので、人それぞれもあると思う。
また、詳しい勉強方法や、スケジュールなどは過去の記事のリンクを貼っておくので、そちらで参照してほしい。