うまいこと言えない

あとから後悔するやつ

資生堂のメイクレッスンに行ってきた。

(やっとブログらしい内容が出てきた。)

私は見た目のことに対してあまり頓着がない。

家にいるときは常に寝まきに近い部屋着だし、仕事以外で出かけるときはすっぴんの方が多い。

服だって母のお下がりやユニクロばかりで、靴やカバンはほとんどが貰い物や選んでもらったものだ。

買い物だって自分で選んで買ったものは必ずと言って良いほどタンスの肥やしになる。

要するに全体のバランスをとりながらファッションの取捨選択がものすごい下手なのである。

でも服や靴は選んでもらえるけど、メイクは自分でなんとかしなくてはならない。

今まで誰にも教わらず、なんとなく自己流で適当に済ませていたメイク。

自分がやっているメイクは本当にこれが適切なのか、そんなモヤモヤを抱えたままアラサーになり数年が経った・・・

とにかく、そんな私がプロのメイクレッスンを受けてきた。

大まかな流れや感じたことなどを簡単にまとめてみようと思う。

 

◯前日まで

1週間程前に偶然空きがあるのを発見し、数分間ものーすごく悩んだ挙句、予約を取った。

私が予約したコースはゴールデンバランスメイクアップレッスンという9015000円のもの。

い、いちまんごせんえん・・・お気に入りのお寿司ランチが5回分・・・

ま、まあ今年私頑張ったし?自分へのクリスマスプレゼント的な???と、予約を取ったあとから自分を納得させるよくという分からない精神状態になる。

そしてメイクレッスンの3日前になると資生堂銀座から登録した電話番号に電話が来る。

予約の確認と、現在1階が改装工事中のため入り口が少し違ったところにあるという説明、予定時刻の10分前に4階のカウンターへ直接来るように、という内容の案内だった。

前日の夜には眉毛を整えたり、顔の産毛を処理したりそれなりの準備はした。

やりすぎて若干剃刀負けしたところもあった・・・

 

◯当日

予約時に送られてきたメールには「普段通りのメイクをしてお越しください」と書いてあったので普通のメイクをする。(剃刀負けも落ち着いてきたのでホッとした。)

予定の時間は昼過ぎだったので、午前中に銀座で野暮用を済ませ、適当にお昼を食べて資生堂へ向かった。

改装が始まる前、1階と2階の香水コーナーは昔何度か見に行ったことがあったが、それより上のフロアには行ったことがなかった。

正面玄関ではなく、建物の横のエレベーターから直接4階へ向かう。

特にわかりにくい場所に入り口があるというわけではないので、よほどの方向音痴でない限り迷わないとは思う。

4階に上がると改装中の場所で販売していた商品も4階で扱っているようで、他のお客さんも何人かいた。

ほとんどが外国のお客さんで、商品が陳列されているフロアは様々な言葉が飛び交っていた。

カウンターで名前を伝えると、とても綺麗な女性のスタッフが予約の確認をしてくれた。

1時間半と長丁場のコースなので、事前にお手洗いを済ませ、専用の個室へ案内される。

ここで今回のメイクレッスンをしてくれるビューティーメンターという方と対面する。

受付の女性も素晴らしく美しい人だったのだが、このビューティーメンターという人は、とにかく上品の塊のような人だった。

どれだけ褒め言葉の語彙をもってるの、というほど褒めるのが上手で、私のような口下手なコミュ障でもすごく丁寧に、人として扱ってくれた。

さすが15000円払ってるだけあるなあと思う瞬間である。

案内された個室は、白を基調としたとても綺麗な部屋で、平たく言うと、おしゃれで清潔感のある楽屋のようだった。

荷物を壁のクローゼットに預け椅子に座ると、白い厚手のタオルのようなひざ掛けをかけてもらい、個人情報の取り扱いに関する同意書と、簡単な問診表を渡される。

問診表は、今日はどんなことを教わりたいのか、普段どんなメイクをしているのかという簡単な内容のものだった。

ほとんどが選択方式のもので、気軽に答えられる。

一通り答え終わると、最初にメイクをした状態の写真を1枚撮る。

その後丁寧にメイクを落としてもらい、すっぴんの状態で写真をもう1枚撮る。

そしてそのすっぴんの状態の写真を資生堂が開発したゴールデンバランスにどれだけ近いか、という分析に使う。

分析によると、どうやら私は若干目が離れていて、口の幅が狭い、という結果が出た。

結果に基づいて、メイクでどのようにカバーすれば、このゴールデンバランスに近づけるかという解説をしてもらう。

これが結構詳しく丁寧に教えてもらえるので「なるほどなあ」と思うところがいくつもあった。

一通り解説が終わると、早速メイクレッスンに入る。

この時点ですでに230分程時間が経っていた。

普段絶対に手が出なさそうな化粧水や乳液で、普段絶対にできないようなスキンケアをしてもらう。

そしてこれが終わると信じられないくらい肌がぷるっぷるになる。

やっぱ高い化粧品ってすごいわー!!!ってなる。

メイクの工程はベースメイク→眉→アイメイク→リップ→チークの順で行われた。(たぶん)

普段と違う方法のメイクなため、パーツが完成するごとに、思わず「おおー」という言葉が出てしまう。

基本的に半分をビューティーメンターさんにやってもらい、それを真似してもう半分を自分でやるというスタイルでレッスンは進む。

ある程度失敗しても、ビューティーメンターさんがカバーしてくれるので安心してメイクすることができた。

たっぷり1時間近く使い、フルメイクの工程を教えてもらう。

メイクの内容や技術は、そんなに難しいものではなく、むしろ普段メイクをするときに取り入れられやすいような内容のものばかりだった。

私が特に参考になったのは眉の書き方で、眉の部分ごとに筆の動かし方を変えて、自然な眉に仕上げていくビューティーメンターさんを見て、思わず「ボブかよ・・・」と思った。

メイクが完成すると、その顔の写真を1枚撮る。

その場でビフォーアフターの比較写真を印刷してもらい、今回のメイクレッスンの内容を細かく専用の用紙に書き出してもらう。

私は驚くほど記憶力が弱いので、正直今回のメイクレッスンを録音でもしておこうかと思っていたが、そんな心配は不要なほどに細かく書き出してくれるのでとても助かった。

この紙を壁に貼ってこれから毎日、それを見ながら化粧したいくらいだ。

最後に、今回使用した化粧品のブランド、品番をカタログに書き込んでもらい、レッスン終了。

出口までいろんな美女に頭下げられながら退店する。

 

◯総評

正直少し値段が高いと思った。

他にこういったサービスをしているところがあまりない、というのもあるけど・・・

破格!!コスパ良い!!万歳!、というわけではなかった。

だけど得るものは大きいし、普段のメイクの見直しにもなると思う。

そして何よりスタッフの質が非常に高い。

こんなアラサーのちんちくりんみたいなやつがオドオドしながら行っても嫌な顔一つせずにむしろ歩み寄ってくれるし、ほんの些細な長所を引き延ばしてとても褒めてくれる。

どんだけ褒めてくれるの、ってくらい褒めてくれる。

神様かよ。

それと個室なのが良い。

以前西◯池袋のメイク◯ップステー◯ョンに行ったことがあるが、入り口の人通りの多い場所のすぐ側で行われるため、あまり落ち着いてメイクするようなところではなかった。

あれはあれで気軽でいいけど、その点こちらでは個室で気兼ねなく、ゆっくりメイクを習える、というのがとても良かった。

また個室だからといってセールスなどは一切なく、買わないと帰れないなどという雰囲気も全くなかった。

あとは予約の倍率が高すぎる・・・というところさえ乗り越えられれば非常に満足度の高いサービスなのではないかと思った。

メイクに関するモヤモヤの答えが見つかる、それだけでもこの金額を払う価値はあった。

いやー!もー!資生堂ありがとう!ちょっとコー◯ーに浮気してたけどやっぱこれからも資生堂使うね!!

さて、早速明日はマツキヨにでも行こうかな・・・